サーキュレーターは、室内の空気を効果的に循環させるために欠かせない家電製品です。
この装置は扇風機とは異なり、一直線に強力な風を送る機能を持ち、多くは四方八方に動く首振り機能も備えています。
この記事では、サーキュレーターから発生する異音の原因と、それに対する対策をご紹介します。
異音の種類、その原因、及び対処法を以下に列挙します。
異音にはその特性に応じて異なる原因があり、それぞれ対応する方法も異なります。
異音の種類 | 原因 | 対処法 |
キュルキュル | グリス不足 | グリス追加 |
キュルキュル | ネジの緩み | ネジ締め |
キュルキュル | ベアリングの摩耗 | ベアリングの交換、 または本体の交換 |
カタカタ | ファンブレードを固定する部品の緩み | 部品の締め直し |
カタカタ | ファンブレードに接する部品の破損や緩み | 破損部品の修理や締め直し、 必要に応じて本体の交換 |
自宅で行うことができる基本的なメンテナンス方法には、ネジを締め直したり、グリスを追加するなどがあります。
次に、これらの解決策について詳しく説明していきます。
サーキュレーターの異音問題:キュルキュル音とカタカタ音の対処法
サーキュレーターからの異音が発生する原因と、それに対する具体的な解決策についてご紹介します。
♦ カタカタ音の原因とその対処法
キュルキュル音の原因とその対処法
サーキュレーターからキュルキュルという音がする場合、以下の原因と対応策が考えられます。
♦ ネジの緩み:ネジをきちんと締め直す
♦ ベアリングの摩耗:ベアリングを交換するか、必要であれば本体を新調する
グリス不足が引き起こすキュルキュル音と対処法
サーキュレーターの羽根の根本に塗られているグリスが減少すると、キュルキュルという音が出ることがあります。
グリスは機械部品の動作を滑らかにし、摩耗を防ぐために使用される潤滑油です。
このグリスは使用に伴い徐々に減少しますが、家庭用品店やオンラインショップで容易に購入可能です。
もしグリス不足が異音の原因である場合、サーキュレーターの羽根を一度取り外し、軸部に新たなグリスを塗布することで問題を解決できます。
ネジの緩み対策:しっかりと締めることで異音を解消
サーキュレーターからキュルキュルと異音がする場合、グリス不足の他に、ネジの緩みが原因となることがあります。
特に、羽根の取り付け部分のネジが緩むと、羽根の動きが不安定になり、音の原因になります。
ネジをきちんと締めなおすことで、多くの場合、異音は解消されます。
ベアリングの摩耗:交換または本体の更新が必要
サーキュレーターからキュルキュルと音がする際、ベアリングの摩耗が一因として考えられます。
ベアリングは羽根のスムーズな回転を支える重要な部品で、主に軸部に設置されています。
摩耗したベアリングは異音の原因となり、新しいベアリングに交換することで問題が解決されることがあります。
ただし、ベアリングの交換は専門的な技術が必要なため、修理は専門業者に依頼することをおすすめします。
修理費用が高額になる場合は、新しいサーキュレーターへの交換も検討すると良いでしょう。
カタカタ音の発生原因とその対処法
サーキュレーターがカタカタと音を発する場合、主に次の二つの原因が考えられます。
♦ 羽根と軸の接触部分の破損または緩み
これらの問題は、関連部品をしっかり締め直すことで、多くの場合、改善されます。
軸に固定された部品の緩みが引き起こすカタカタ音への対応
サーキュレーターがカタカタと音を立てる場合、羽根を軸に固定している部品が緩んでいる可能性があります。
この部品は、掃除の際によく取り外されるため、手順の中で緩むことがしばしばあります。
もしカタカタ音がするようであれば、この部品がしっかりと固定されているか確認し、緩んでいれば締め直すことが推奨されます。
羽根の軸と接触部の部品破損や緩みによる問題と対処法
サーキュレーターからカタカタという音が発生する別の原因は、羽根の軸と接触している部品が破損しているか緩んでいることです。
これが原因で羽根が不安定になり、異音の元となります。
この接触部の緩みが確認された場合は、きちんと締め直すことで多くの場合問題が解決します。
しかし、もし部品が破損している場合は、安全を考慮して修理を試みるか、重大な損傷があれば本体の交換を考える必要があります。
【まとめ】サーキュレーターの異音対策:キュルキュル音とカタカタ音の原因及び解決策
サーキュレーターから発生するキュルキュルやカタカタという異音の原因と、それらを解消する方法について解説します。
♦ グリス不足:適切なグリスを追加する。
♦ ネジの緩み:ネジをしっかり締め直す。
♦ ベアリングの摩耗:ベアリングを交換、またはサーキュレーターの本体を新しくする。
♦ 羽根を固定する部品の緩み:緩んだ部分を修正する。
♦ 羽根の軸と接触する部品の破損や緩み:緩みを修正し、必要に応じて本体を交換する。
サーキュレーターは特に梅雨時や冬季に室内での洗濯物干しや、エアコンと併用して空気を循環させる際に活躍します。
これらの時期には長時間使用されることが多いので、異音が発生した際はそのままにせず、早急に上記の対策を講じて問題を解決してください。