ESTA（電子渡航認証システム）は、アメリカへビザ免除での入国時に必要な手続きです。
しかし、ESTAを申請する際に、一見正規に見えるサイトが実は代行業者のサイトであることがあります。
このガイドでは、正規のESTAサイトを正しく識別するための4つの重要なポイントについて詳しく説明します。
ESTAウェブサイトとアプリの活用ガイド
ESTAの公式ウェブサイトは、アメリカ合衆国税関・国境警備局（CBP）により運営されており、ビザ免除プログラムに参加する際に必要なESTA申請、支払い、および申請状況のチェックができる専門サイトです。
2023年6月には、スマートフォンやタブレット用に開発された「ESTA Mobile」というアプリがリリースされ、ESTAの申請がより簡単に行えるようになりました。
※これらは全てアメリカ合衆国税関・国境警備局（CBP）が提供するサービスです。
公式サイトの見極め方
以下に、正規のESTAサイトを見極めるための主要なポイントを4つ挙げて説明します。
- ドメイン
- 運営機関
- 料金
- デザイン
①ドメイン（URL）
公式のESTAサイトのURLは「.gov」で終わることが特徴です。
「.gov」はアメリカ政府専用のトップレベルドメインであり、アメリカ政府機関以外の使用は承認されていません（日本でいう「.go.jp」）。
このドメインは1985年からアメリカ政府により使用されています。
公式サイトは、外務省や在日米国大使館などの公式サイトからも認証されています。
https://esta.cbp.dhs.gov/ は公式の申請サイトとして紹介されています。
②運営主体
ESTA（電子渡航認証システム）は、アメリカ合衆国税関・国境警備局（U.S. Customs and Border Protection = CBP）が運営しています。
この機関は、アメリカの国境管理と税関業務を担当しており、役割は日本の入国管理局に類似しています。
非公式サイトの場合、運営者情報や「特定商取引法に基づく表示」、「利用規約」にCBP以外の団体名が記されていることが多いため、これを識別の手がかりにすることができます。
③料金設定
2024年8月現在、ESTAの申請料金は21ドルと設定されています。
料金は公式サイトからクレジットカードで直接支払うことが可能です。
不安がある場合は、代行サービスを利用する方法もありますが、その際には追加の手数料が含まれた合計額が請求されます。
たとえば、JAL ABCのESTA申請代行では、次のような料金が設定されています。
★ 速報対応: 8,027円（税込）／人、出発の3日前から当日まで
④デザイン基準
2024年8月の時点で、公式ウェブサイトおよびアプリのデザインは確認事項の一つです。
アクセスするサイトやダウンロードするアプリが公式かどうかを判断する際には、デザインが重要な指標となります。
公式サイトやアプリのデザインは公式サイトで確認可能です。
ESTA公式サイトと代行サイトの違いについて
ESTAの公式サイトと代行サイトの間に存在する主な違いを以下の表で明確にしています。
これらの情報を参照して、サイトが公式かどうかを判断してください。
| 項目 | 公式サイト | 代行サイト |
| URLの特徴 | 「.gov」ドメイン （例：https://esta.cbp.dhs.gov/） |
「.gov」以外のドメイン （例：.com、.netなど） |
| 運営元 | アメリカ政府（CBP） | 民間企業や外国の業者 |
| 申請料金 | 21ドル | 21ドルを超える （申請代行手数料が加算される） |
| デザインの特性 | 公式ロゴや国章が含まれる | 公式のデザインを真似たものが多い |
この表はESTAのみならず、他の公式サイトと非公式サイトを区別する際にも役立つガイドラインです。
まとめ
ESTA（電子渡航認証システム）の申請時には、公式サイトを正確に識別することが重要です。
以下のポイントに注意しましょう。
2. 運営機関：公式サイトはアメリカ合衆国税関・国境警備局（CBP）が運営。
3. 料金：公式では21ドル、非公式サイトでは追加手数料が発生することがあります。
4. デザイン：公式サイトは政府のロゴや国章を含むデザインです。
公式ウェブサイトからの申請が最も安全で確実です。
また、「ESTA Mobile」という公式アプリもリリースされ、よりアクセスしやすくなっています。
正しい情報と公式ツールを使って、スムーズに申請を進めましょう。
